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総額3億円の資金調達を実施しました。|ニュースリリース

2024.10.04

中性子線育種を展開するクォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)、総額3億円を資金調達

微生物など生物資源での実証研究を拡大、海外展開を実施。


 

 

中性子線育種技術を展開する 株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表:菊池 伯夫、以下QFF)は、この度、EEI5号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合(運営・株式会社環境エネルギー投資)、三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合(運営・三菱UFJキャピタル株式会社)および個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、本年4月に実施した食の未来1号投資事業有限責任組合(運営・kemuri ventures合同会社)と併せて、総額3.0億円のシリーズAラウンドの資金調達を行ったことをお知らせします。

QFFは、今回の第三者割当増資での調達により、合計3億円のシリーズAラウンドの調達を完了しました。この資金を用いて、世界で初めて(※1)商用化を実現した中性子線育種技術のさらなる市場開拓を目指して、国内の実証・サービス体制の拡大と、海外での加速器利用及びサービス拠点の構築を行っていく予定です。国内向けの広報活動としては、10月9日(水)から11日(金)にパシフィコ横浜で行われる日本最大級のバイオ関係展示会 BioJapan 2024に出展し、最近の実証成果などをお伝えする予定です。

 

■ 中性子線育種技術

中性子線育種技術は放射線の一種である中性子線を植物(種子や成長点など)や微生物に照射し、突然変異を誘発し、有用な変異体をスクリーニングすることによって、新しい系統の生物資源を得る新技術です。中性子線は生物への変異導入に優れた特性を有しており、QFFはその特性を利用するための特許技術を有しています。地球温暖化問題などにより、グリーンな資源へのシフトが必須となっている昨今において、遺伝子組換えやゲノム編集などと並んで、生物資源をより有効に利用するための開発手法として期待されています。

 

中性子線による変異体生成に関する特許

QFFの植物や微生物等に対する中性子線育種技術は、国内特許及び米国特許を取得しております。国内では既に「中性子線被照射装置、及び、それを用いた突然変異誘発方法、並びに、密閉容器内に収容された突然変異が誘発された被照射体の製造方法」(特許6991629)及び、「中性子線被照射装置」(特許7036479)を取得しております。米国においても本年5月に「NEUTRON RAY IRRADIATION TARGET APPARATUS, MUTATION INDUCTION METHOD,  AND IRRADIATION TARGET MANUFACTURING METHOD」(U.S. Patent No. 11980148、登録日):2024年5月14日)として登録されました。またEUにおいてもPCT出願済み(審査中)です。

 

投資家からのコメント

株式会社環境エネルギー投資 プリンシパル 松下 知宏 様

弊社は運営するファンドを通じ、社会的課題に対して大きなインパクト創出を期待できるスタートアップへの出資と支援を行っております。地球規模で気候変動が進む中、農作物の品種改良を今まで以上に圧倒的スピードで実現するQFFの技術は今後ますます必要となってくると感じております。また農作物に限らず、微生物の突然変異の誘発でも、標準的な手法より短時間かつ作成できる種類に優れた手法として特筆すべき技術だと、学生時代微生物を扱ってきたことがある身として確信しております。
弊社の持つネットワークを活かし海外を含めた事業拡大と社会的インパクト創出のご支援をしながら、個人的には密かに新たな生命の神秘の発見という、人類の知見へのインパクトにも期待しております。

三菱UFJキャピタル株式会社 副部長 畠中 徹也 様

グローバルでも高い競争優位性のある技術を有するQFFの事業は、食の安全保障のみならず気候変動に起因する社会課題解決に資する分野での活躍を含め、幅広い領域で期待感が高いスタートアップであると考えています。今後、グローバルで活躍する日本を代表する企業として成長を遂げられるよう、弊社もMUFGの一員としての強みを生かし、QFFの事業発展に貢献して参りたいと考えております。

Caygan Capital 最高投資責任者 中川 成久 様

私はこれまで気候変動への対策に資する投資を数多く行ってきました。その中でも、QFFのテクノロジーは気候変動に対する適応策として非常に大きな期待が持てると、興奮しています。グローバルに成功する可能性を持つディープテック企業をサポートできることを、心から楽しみにしています。

 

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ 代表取締役CEO&CTO 菊池伯夫のコメント

中性子線育種技術の特長は、植物に加え、微生物の改変にも優れていることです。この1年 QFFでは、様々な微生物への実績を積み重ね、この特性をうまく引き出す技術も蓄積してまいりました。遺伝子組換えやゲノム編集などの改変技術は、その対象やコスト・規制などの面で万能ではありません。益々深刻化する気候変動に対処するための生物資源開発の手法の一つとして、中性子線育種技術を世界に広めていきたいと考えています。

 


※1日本国内及び海外の「加速器を用いた商用の中性子線育種サービス」として世界初。特許3件取得済。2024年10月現在、自社調べ。参照:JATAFFジャーナル 11巻9号(2023) 中性子線を用いた突然変異育種への期待 久保山 勉  ※2 花や野菜、穀物などの植物の場合、 最短1年で新系統を創り出せます。従来技術では3〜5年以上かかります。 ※3 ラボレベル

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